ナゴヤ帽子店 2008.08.19

近所に小さな帽子屋さんがあります。
4畳半くらいの狭い店の中は出来上がったばかりの帽子がいっぱい

殿方のもあれば、ご婦人のもあります。御高齢な方用の、上品なお帽子もあれば園児用の帽子も。

帽子屋さんの、本当の名前は知りません。
帽子のタグを適当に読んで、私は「ナゴヤ帽子店」と読んでおります。
いつ行っても笑顔の素敵な老夫婦が、一つ一つ丁寧に帽子を作ります。
「今日はどなたのお帽子が必要で」
「主人のです。この前は皮のハンチング買ったんですけど、今日は麻かな」
「奥様、麻もよろしいですけど、こちらのスエードも如何です?」
「スエード?!」
「ええ。初秋にふさわしいですよ。ちなみに御主人さんの頭はどれくらい」
「56です。小さいんですよ」
「顔の形は?」
「面長です」
「じゃあ、なおさら似合う」
「あっ、私のも買おうかな。ちなみに、私、頭デカイんすよ」
「そうですか?どれ、図ってみましょうか。・・・・58.普通です。
ただ、後頭部がご立派で」
「そうなんです。たいして脳みそは詰まってないんですけど」
「あはは、じゃあ、こんなストローは如何です?スイス製のレースを使いまして」
「わお!スイス製!なんだかよくわからないけれど、ドキドキしますね!」

お帽子をいれるための専用のケースに入れてもらっている間、
他の帽子も沢山見せて頂きました。
素敵だなあ。このミシン。
物凄く年季入っているなあ。
ミシンの隣にはフォートナム&メイソンの茶缶が。
結構、洒落たお茶を嗜むのですね。

購入したスエードの帽子。
もちろん、ぴったりと、しっくりと頭に馴染みました。
この秋は、色んな帽子を被って楽しもうと思います。

ちなみに今日の晩御飯。
久しぶりに二人で食事。
まんぞく、まんぞく。
陣中見舞いのお弁当 2008.08.18

ブログでも、オフの方でも仲良くしてくださるフルートさんから、
お寿司を作って下さいました。
病院から戻ってきて、丁度小腹が空いてたので
フルートさんの差し入れはすっごくおいしかった!
病院に行く前に、ちゃんと食べていったのになぁ。
今日はとーちゃんも、ようがんばったし、
カオポンもがんばった。
イタリアワインと一緒にちらし寿司。
なかなかゴージャスなお夜食でした!
フルートさん、どうもありがとう!ごちそうさまでした!
色々あったお盆でした 2008.08.17

今年のお盆休みは、ずっと病院の中におりました。
入院中のおとーちゃん(義父)の相手を家人と一緒にしておりました。
正直「しんどいなあ」と思うことも沢山ありましたが、
良いこともありました。
ほんのすこーーーーーーしずつですが、おとうちゃんの経過は良くなってきていると思います。
と、言うか、思いたい。
これができない、これを忘れてしまった、これを失敗したと、
目に付くもの全てを減点してしまうより、
でも今日はこんなことできたと良いことを見つけるように心がけてみました。
おとうちゃんの世話の大半は、家人がやってくれました。
きっと物凄くしんどい思いをしてるだろうけれど、
いつもおとうちゃんと正面から向き合って接している家人は
改めて素敵だなあと思いました。
この人と結婚して、本当に良かったと思った盆休みでした。
写真の方は、病院へ持参したお弁当。
作ってくれる方には申しわけないが、病院のご飯は、美味しく無い。
夜中も殆ど寝ないで付き添っている家人には、
ちょっとでも家の御飯の方がいいのかなあと思って弁当を作ります。
いびつな形ののりまきは、沖縄の食卓では結構ポピュラーな
スパム巻き。スパムと玉子焼きを一緒に巻くんですな。
あとはフー(麩)とゴーヤーのカレー味ちゃんぷるーとか
しなびた茄子を捨てるのが勿体無くて炒めたものとか
絵的には全然ダメな感じの弁当ですが、
こんなのでも、美味いねえと食べてくれました。
お盆が明けたら二人とも仕事が始まります。
これからはおかあちゃんと3人で、助け合って、おとーちゃんを応援していこうと思います。
とにかく、体が大事。
無理をしないで、おとーちゃんの応援に付き合おうと思います。
ちょっと重い話ですまなかったね。
でも、いつもどこかで誰かに心を支えてもらっているんだなあと思いますよ。
ブログを通してお知り合いになれた方や
いつも一緒に飲んでくれる友人や
他にも沢山の方にありがとうって、ね。
ときめきなお酒 2008.08.06

お友達の神那さんから、お酒を頂きました。
やったーーー!
でも、せっかく頂いたと言うのに、
今日も今日とて、冷蔵庫には殆ど何もないこと。
そうだ、母さんからもらった「困ったときのウチナー(沖縄)食材」でも使うとするか。
てな具合で、ゴーヤーとフー(お麩)のチャンプルーとか
ズッキーニーとポーク缶詰(スパム)のチャーハンとか、
同じ具で和風パスタも作っちゃうとか、
そんな有り合わせで、夕ご飯を作る。
チャーハンも作って、パスタもかよ!
って作りながら思ったけど、そんな事はどうだっていいのよ。
だって、今朝炊いたお弁当用のご飯が、ちょっと残っちゃってたし、
パスタも一掴みぐらいあったし。
飲みたい。
とにかく飲みたい。その一心で作ったものだから、
何も迷う事無く「ええい!」と。
(その間、オリンピックサッカー女子戦で、物凄く興奮して、一時中断)


友人殿が送ってくれたのは、
先日旅先(新潟の佐渡島で)で見つけてくれた吟醸酒。
北陸は最近行ったけれど、佐渡島はまだ行ったことのない土地。
お酒の名前は「ときめき」。「真野鶴」の名前で有名な尾畑酒造さんのお酒です。
ネットでのお付き合いだけれど、いつも素敵なときめきをわけてくれる彼女だからこそ、
旅先でこんな素敵なお酒に巡り合えるのね。
家人はご飯もお酒もうまーーい!と凄く喜んでいた。
すっきりとした飲み心地。後からじわじわと効いてくる辛味。
少し時間が経ってからまた飲むと、これもまた美味しい。
うわぁ、ほんとときめきます。
最近、ときめくなんて事が無かっただけに、彼女の想いやそのお酒の味に
すっかりときめきました。
非常に飲み口のやわらかいお酒でした。
一時間も過ぎないうちに、瓶の中は殆ど空っぽ。
うーん。もうちょっとゆっくりと味わえば良かった。
いやなに、
遠い旅先で私の事を想ってくれた事が、いつもより余計早く飲んでしまった為で。
お蔭さんで、美味しい、夕食でした。
ハンモックに揺られて 2008.08.06

仕事を終えてからすぐに、知人宅へ。
この日も名古屋は猛暑。60キロ先の山も、今日はじっとりと暑い。
でも、こんなふうにハンモックに揺られていると、
仕事の疲れはいつの間にかとれてしまう。
ハンモックって、どんなふうに寝ても揺れるのね。

ゆらゆらと小さく揺れる梢。
すぐ近くから聞こえてくる小川のせせらぎ
知人が吹くソプラノサックス。
ゆっくりと暮れていく山の中に、しっとりと響くセレナーデ。
気がつくと、寝てしまった。

今日も素敵なご馳走。

我が家からは、先日届いたばかりの吟醸酒を。
「吉田屋」さんのお酒は、驚くほどすみきっていて、口当たりがやわらかい。
お酒が大好きな人も、普段はあまり飲めない人も、揃って「これは美味い」と。
一杯飲んだ後は、誰彼となく楽器をさわりはじめて。

ちょっとぐだぐだなんだけど、(時々、凄く真面目にやる時もあるけど)
みんなで気楽に音を出せるのが楽しい。
まだ当分忙しい日が続くけど、こうやって息抜きができるのは良いなあ。
※吉田屋さんのお嫁さんがつづる素敵なブログはこちら
撥ね木搾りの酒蔵「吉田屋」の蔵嫁日記
小さな旅 2008.04.02

週末、一泊二日の小さな旅をしてきました。
家人と、家人の「とーちゃん」と、「かーちゃん」と「おばちゃん」を連れて5人の旅です。
今回初めて皆で旅行をしました。
車で少し走ったところに、良い温泉があるんだよ。
運が良ければ温泉を借り切って入れるらしいよ。
目の前が海だからね、凄く眺めが良いんじゃないかな。
今年の正月に旅行の話を持ちかけたら皆その気になって、早速旅館の予約を取りました。
風は強いものの、穏やかな天気です。
早めに旅館に入ると、早速かーちゃんとおばちゃんは風呂に入ってもらいました。
その間、とーちゃんはかねてから計画していた海釣りをする事に。
「今日は波が時化てるからどうかな。釣れんと違う?」
私も家人もそう思ったのだけど、とーちゃんはそんなのはお構いなく。
私達も釣りに付き合うことになりました。
ちなみに、先に寄ったつり餌屋は地元のおじちゃんたちの溜まり場になってました。
ストーブのまわりにおじちゃんたちがワンカップ片手に、
あそこの釣り場はどうだって話をしてるんです。
きっと朝から飲んでるんだろうな。おじちゃんたちは皆、酒でどろどろの目をしておりました。
危うくとーちゃんも、その溜まり場の中につかりそうになっていて
「なに油売っとるんじゃい!」と捕まえてきました。
旅館の人たちから岩場の所でよく釣れるとの情報をたよりに
早速その場所へ。
日没まで数時間、さあ、何が釣れますやら。

とーちゃんと家人が釣り糸をたらしている間、私は一人で散歩を楽しみます。
季節ごとに必ず、私は海を見に行きます。
空と海の境目が曖昧な春の海は、大好きな景色の一つ。
砂浜に下りて貝殻を拾って、巻貝の様子をじっと観察して、
浜に打ち上げられたくらげに悪戯をして、
その後はのんびりと海を眺めてる。

自販機で買ったグレープサイダーは、ちょっと毒々しい味がして
早く宿に戻ってお茶を飲みたいなあと思ったけれど、
これも記念だとシャッターを押します。
そのうち陽が落ちてきて、かなり風が強くなった頃
それまで少しも動かなかった二人がぴくりと立ち上がりました。
「釣れたー?」
大声で聞いてみると、二人とも苦笑い。
「さっぱりだ」
「寒すぎる」
「鼻水が止まらん」
言葉少なくその場を去りました。
宿に戻ってからは、予定通り食事をして、温泉につかり、同じ部屋で皆で寝ました。
翌日は近くの魚市場で土産を買うと、すぐに家へ帰りました。
とーちゃんは釣り、かーちゃんは温泉。おばちゃんも温泉。
私と家人は、釣りと温泉とお酒。
これといった名所を回ることもなく、とにかくのんびりとしました。
でも帰りの車の中で、「良い思い出が出来た」と言ってもらえたので、良かったのかな。
私は凄く楽しかったなぁ。海でいっぱい遊べたから!
買い物籠下げて 2008.03.05

偶然、平日に休日がとれた私達。
昼から近所へ買い物です。
今日は昨日より、暖かいね。

向かった先は、酒屋さん。
地方の美味しい地酒を沢山取り揃えております。
焼酎は量り売り。
どうです、瓶がずらーーと並んでおります。日本酒は蔵元からタンク買い。
さあ、今日はどれを頂こうとしよう。

これなんか、どうだ。
と、家人が薦めた焼酎は、鹿児島の喜界島で作られた黒糖の焼酎。
いいねえ、これにしよう。…っと、これ。これなんか良いよ。
おお、泡盛じゃん。それも瑞泉の古酒じゃん。
やや、日本酒コーナーも良いねえ。

酒屋を出た後は近くの市場へ。美味しい白和え、新鮮な魚、焼き鳥。
さあ、家に帰るぞ!
二人とも、とにかく早く家に帰ってのみたいものだから、物凄く早歩き。

さあついた。
はあーー、部屋散らかってるねえ。
なに、いつものこと。ささっと机の上のものをどかして、
まずは今日の戦利品を並べて写真を撮ることにしよう。
撮っている間に、氷とグラスと水を用意するよ。あっ、箸もね。
日が暮れるにはまだ早い3時過ぎから、飲みました。
いやはや、本とにどれも美味しい。
その後、暫く経ってから、二人とも寝ておりました。酔いがあっという間にまわったのです。
久しぶりに、息抜きができました。
親しい人にチョコを 2008.02.12

もう十日も前になりますが、一足早くバレンタインデーのチョコを食しました。
ブログで懇意にお付き合いして下さってる和三郎さんに
「柚子チョコ(柚子の風味が芳しい生チョコです)」を作ってもらい、自宅まで送って頂いたのです。
和三郎さんとこのチョコは、和三郎さんのブログで知りまして
去年はじめてお願いしてみました。
いつも素晴らしい日本料理で、客人におもてなしをされてる和三郎さん。
生チョコは洋菓子作りだけれど、きっとデパ地下のチョコレート売り場で並んでる
ブランド物より、ずっとずっと美味しい。
と、自信を持ってオススメできる御味です。
去年食べてあまりにも美味しかったから、年が明けて少ししてからお願いしてみました。
クール便で届いたのは二月の初め。
いつもの如く遅く帰宅して、くたびれた体で晩御飯を作ろうとしていたらチョコが届いて。
箱をあけたら、頼んだチョコと一緒に、つみたてのフキノトウまで入ってて
和三郎さんの御厚意が、凄く凄く嬉しかったです。
すぐに家人も帰ってきて早速一つだけつまみ、「うーまーーい!」とのけぞっていたら
一本の電話が。
いつも何かとお世話になっている知人から、「今からワインバーに行くけれど」と。
知人からお電話を頂戴する時、いつも不思議に思うのですが
必ず自分か家人のどちらかが「今日は何だか無性に飲みたい!」と
思っている時に限って声をかけてくれるのです。
まるで、「我が家の飲みたいセンサー」が向こうの家に直接繋がっているのかと思うほど。(笑)
ワインですか!
大好物ですよ!
勿論私達も、馳せ参じます。
って、焼酎でも日本酒でも同じことを言ってますが。

ワインバーと聞くと、「またそんな、気取ちゃってー」と思われるかもしれませんが
実際行ってみると、全く気取った雰囲気はございません。
自分も初めて行った時は物凄く構えていたんですよ。
どうしよう、ワインなんて全然銘柄も知らないし、お洒落に飲むことなんてできないし、
洒落た会話も浮かばないし…と。
でも考えてみたら気取る必要は全然無いですね。
親しい人と、楽しく飲む。それだけで十分。
早速届いたばかりの柚子チョコを持って、皆で頂きました。
マスターも、知人も、後からお店に来たお客さんも皆で。
赤ワインと柚子チョコは凄く合いました。
そして何より嬉しかったのは、いつも親しくして下さっている人達と味わえた事。
お陰で、いつもより沢山飲みすぎてしまい、久しぶりに次の日は
二日酔いで倒れましたが、それも良い想い出。今度はお酒の量を控えつつ、楽しもうと思います。
もうすぐバレンタインデーですが、自分は既にこのイベントを終えたような気が…。
おやおや忘れておりました。
家人には何かチョコの一つでも。
でもきっと、「チョコより、美味いアジのひらきが食べたい」って言うんだろうなあ。
※ちなみに和三郎さんの柚子チョコは有料でございます。
また年中通して作って頂けるものではありませんので、
もしも「私も柚子チョコを食べたい」と思われた方は和三郎さんの所へ
お問い合わせ下さいませ。
「柚子の里で」
土曜の夜遊び その1 2008.01.21
土曜の夕方、ぼんやりとしていたら電話が鳴った。
電話の相手は、よくジャズの相手をして下さるM氏の奥様。
とてもよく通る声で、「今、伏見にいるんだけど」と。
何でも伏見で昔からやっている飲み屋へ、今から飲みに行くらしい。
飲みに行くって言っても、まだ日が暮れるには随分早いなあ。
そんな事を思いながら「ふん、ふん」と相打ちを打っていると、
奥様は「良かったら、どう?」とお誘いの言葉をかけてくれた。
うわあ、伏見か。どえらい(凄い)街ん中じゃん。
名古屋の町中に住んでいながら、伏見や栄には殆ど足を伸ばしたことの無い私は
一瞬気が引けた。飲むって言ってるけど、何着ていけばいいんだ?
ジーンズは駄目か?靴は磨いてないぞ。お金は…カードが利くのか?
そもそもどんな所だ?普通の飲み屋か?いや、先方様の事だから料亭かもしれんぞ。
「分りました」と一度電話を切ってから、家人と眉を顰めて、そんな事を話した。
そして二人して髪を整えると、もう一度電話を入れた。
念の為に「ドレスコードってありますか?」と訊ねてみる。
「ドレス…なに?」と聞き返されたので、「ジーンズで行ったら…駄目?」と聞きなおすと
「あはは」と笑われた。
ジーンズで、がんがんOKな所だと聞いてホッとする。
と同時に、急に期待で気持ちが昂ぶってくる。
いつもいつも、お会いするたびに極上の大人の遊びを教えて下さる方だから、
今回もきっと凄く面白い事が起きるに違いない。
そこから先は、とにかく急いで身支度を済ませた。
地下鉄に乗って、駅を9つ越して、7番目の出口に出た。
出口から上がったら、すぐ其処だよ。
そう言われたのを頼りに、出口に繋がる階段を上がると、もう夜は更けていた。
地下鉄に乗る前は、日は暮れたものの、まだ少しだけ空は明るかった。
寒いなあと空を見上げると、ビルの真上にお月さんが見えた。
半欠けの、少し形の悪いお月さんだった。
「ついたよ」と電話を入れると、程なくM氏がやってきた。
言われたとおり、出口の前にある店だった。
しかしその店が、とても名古屋のど真ん中の…
きっと一坪当たりの土地代が物凄く高そうな所に在るとは思えないような
古い作りの店だったから、まずは先制パンチを食らった。
そして店の中に入ると、そこから一気に「昭和」に戻った様な気になった。

「大と言う字に『左甚五郎』の甚で、大甚って言うの。ここは随分昔からやっててね。
ほらほら、カオポンちゃんの後ろの所に色々並んでるから、そこから好きなようにとって。
もうここは何でも美味しいのよ、ほらこの鍋なんかもねー」
私達が来る前に一杯やっていて、すっかり気持ちのよくなっていた奥様は、
歌を歌うようにきれいな声で色々と説明をしてくれる。
隣に座るM氏は黒の皮ジャンとハンチング帽子が決まっていて、
何だか北方謙三みたくニヒルな笑みを浮かべて私達を迎えてくれた。
木の長机に、家人と肘寄せ合って座る。店の周りをぐるっと見渡すと、
席はどこも満席で既に盛り上がっている。

木の柱に、適当に古い時計。ガラスの台の他にも水引き箪笥の中にも、お惣菜が盛りつけられた大皿が3枚。ビールを頼むと、10秒もしないうちに中瓶がどんと置かれた。
酒の肴は何にしようか。カボチャを炊いたの、五目白和え、酢さばに鰯を煮たのに、筍に、それから……。
急にお腹が空いて、ビールと一緒に選んだ肴をがつがつ頂く。
「ここはね、4時過ぎからやってて、でも9時には店がしまっちゃうの」
「えーっ、早い!」
そうか。だから早いうちから飲んでいたんだ。
ここでまずは一杯飲んで、そこから次の店へと梯子して。
みんな、そういう飲み方をしているのだろう。
適度に賑やかしく、客の雰囲気も何だか感じが良い。
たぶん、自分が一番場に馴染んでいないと思う。でも、そんな事はどうでも良い。
うわぁ、今日は何だか楽しいっすねー。夜は始まったばかりだし。
心の中で、何度も呟いてみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
楽しかった週末の話。今日はここまで。
先週は家人も私も、物凄く忙しくしていました。
でも、週末は美味しいお酒を親しい方と飲めて、楽しむことができました。
この大甚という酒場。本当に名古屋の一等地のビル街にポツンと建っています。
先ほど「大甚」について調べたら、素敵なサイトを見つけました。
名古屋地方の月間情報誌「ケリー」の記事です。
大甚が明治の終わりごろから創業していたなんて凄いや。
おかずはどれも懐かしい味がしました。お酒は樽酒。美味しかったです。
最後に会計を清算する時、お店の御主人はそろばんでパチパチとはじいていました。
凄いや、どこもかしこも昭和だ。
そう思いながら御主人の顔を見ていたら、御主人がとっても洒落たメガネをかけているのに気づきました。
眼鏡の「蝶番(ヒンジ)」の部分に、でっかいシャネルのマークが。
思わず、まじまじと見つめてしまいました。
続きは、また今度。
電話の相手は、よくジャズの相手をして下さるM氏の奥様。
とてもよく通る声で、「今、伏見にいるんだけど」と。
何でも伏見で昔からやっている飲み屋へ、今から飲みに行くらしい。
飲みに行くって言っても、まだ日が暮れるには随分早いなあ。
そんな事を思いながら「ふん、ふん」と相打ちを打っていると、
奥様は「良かったら、どう?」とお誘いの言葉をかけてくれた。
うわあ、伏見か。どえらい(凄い)街ん中じゃん。
名古屋の町中に住んでいながら、伏見や栄には殆ど足を伸ばしたことの無い私は
一瞬気が引けた。飲むって言ってるけど、何着ていけばいいんだ?
ジーンズは駄目か?靴は磨いてないぞ。お金は…カードが利くのか?
そもそもどんな所だ?普通の飲み屋か?いや、先方様の事だから料亭かもしれんぞ。
「分りました」と一度電話を切ってから、家人と眉を顰めて、そんな事を話した。
そして二人して髪を整えると、もう一度電話を入れた。
念の為に「ドレスコードってありますか?」と訊ねてみる。
「ドレス…なに?」と聞き返されたので、「ジーンズで行ったら…駄目?」と聞きなおすと
「あはは」と笑われた。
ジーンズで、がんがんOKな所だと聞いてホッとする。
と同時に、急に期待で気持ちが昂ぶってくる。
いつもいつも、お会いするたびに極上の大人の遊びを教えて下さる方だから、
今回もきっと凄く面白い事が起きるに違いない。
そこから先は、とにかく急いで身支度を済ませた。
地下鉄に乗って、駅を9つ越して、7番目の出口に出た。
出口から上がったら、すぐ其処だよ。
そう言われたのを頼りに、出口に繋がる階段を上がると、もう夜は更けていた。
地下鉄に乗る前は、日は暮れたものの、まだ少しだけ空は明るかった。
寒いなあと空を見上げると、ビルの真上にお月さんが見えた。
半欠けの、少し形の悪いお月さんだった。
「ついたよ」と電話を入れると、程なくM氏がやってきた。
言われたとおり、出口の前にある店だった。
しかしその店が、とても名古屋のど真ん中の…
きっと一坪当たりの土地代が物凄く高そうな所に在るとは思えないような
古い作りの店だったから、まずは先制パンチを食らった。
そして店の中に入ると、そこから一気に「昭和」に戻った様な気になった。

「大と言う字に『左甚五郎』の甚で、大甚って言うの。ここは随分昔からやっててね。
ほらほら、カオポンちゃんの後ろの所に色々並んでるから、そこから好きなようにとって。
もうここは何でも美味しいのよ、ほらこの鍋なんかもねー」
私達が来る前に一杯やっていて、すっかり気持ちのよくなっていた奥様は、
歌を歌うようにきれいな声で色々と説明をしてくれる。
隣に座るM氏は黒の皮ジャンとハンチング帽子が決まっていて、
何だか北方謙三みたくニヒルな笑みを浮かべて私達を迎えてくれた。
木の長机に、家人と肘寄せ合って座る。店の周りをぐるっと見渡すと、
席はどこも満席で既に盛り上がっている。

木の柱に、適当に古い時計。ガラスの台の他にも水引き箪笥の中にも、お惣菜が盛りつけられた大皿が3枚。ビールを頼むと、10秒もしないうちに中瓶がどんと置かれた。
酒の肴は何にしようか。カボチャを炊いたの、五目白和え、酢さばに鰯を煮たのに、筍に、それから……。
急にお腹が空いて、ビールと一緒に選んだ肴をがつがつ頂く。
「ここはね、4時過ぎからやってて、でも9時には店がしまっちゃうの」
「えーっ、早い!」
そうか。だから早いうちから飲んでいたんだ。
ここでまずは一杯飲んで、そこから次の店へと梯子して。
みんな、そういう飲み方をしているのだろう。
適度に賑やかしく、客の雰囲気も何だか感じが良い。
たぶん、自分が一番場に馴染んでいないと思う。でも、そんな事はどうでも良い。
うわぁ、今日は何だか楽しいっすねー。夜は始まったばかりだし。
心の中で、何度も呟いてみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
楽しかった週末の話。今日はここまで。
先週は家人も私も、物凄く忙しくしていました。
でも、週末は美味しいお酒を親しい方と飲めて、楽しむことができました。
この大甚という酒場。本当に名古屋の一等地のビル街にポツンと建っています。
先ほど「大甚」について調べたら、素敵なサイトを見つけました。
名古屋地方の月間情報誌「ケリー」の記事です。
大甚が明治の終わりごろから創業していたなんて凄いや。
おかずはどれも懐かしい味がしました。お酒は樽酒。美味しかったです。
最後に会計を清算する時、お店の御主人はそろばんでパチパチとはじいていました。
凄いや、どこもかしこも昭和だ。
そう思いながら御主人の顔を見ていたら、御主人がとっても洒落たメガネをかけているのに気づきました。
眼鏡の「蝶番(ヒンジ)」の部分に、でっかいシャネルのマークが。
思わず、まじまじと見つめてしまいました。
続きは、また今度。
寒い日の暮らし 2008.01.15

先週まではとても暖かい日が続いたのに、今週に入ってからとても寒くなりました。
まだ雪は降らないけれど、やっぱり寒い!
こういう時は、暖かいものが食べたくなります。
新鮮な野菜と地鶏のつくねが手に入ったので、シチューにしました。
鍋一杯に作って、何杯もおかわり。
翌日は少しだけ余ったシチューにスモークサーモンを足して
少しカレーパウダーもかけてパスタソースに。
冬野菜を沢山食べたいです。明日はふろふき大根にしようかな。
巷でインフルエンザが流行しているので、あまり人込みの多いところへは出かけないように
しています。あと外から戻ったら塩水かお茶でうがいをします。
大根を蜂蜜でつけたのを(シロップですな)飲むと、荒れた喉に効くみたいです。
これも近いうちに作っておきたいです。
他には、「春よ、こーい!」と、少しでも春を感じるようなことを見つけたり、創作したり。

暖かくなったら、旅に出たいです。
旅に使えそうな鞄を作りたいなと思って、こんなのを作りました。
一泊二日の小旅行ぐらいなら十分使える大きさです。
鞄のアクセントとして使ったうぐいす色のボタンは、アンティークのボタンです。
表は小花柄、裏は青色のガーゼのように薄手で肌触りの良い生地です。
そして、今回はじめて「タグ」をつけてみました。
ご愛嬌な顔立ちのコーヒーカップ。
これは友人の神那さんが、消しゴムではんこうを作ってくれました。
1.5センチ×1.5センチほどの小さな小さな消しゴムの表面に、こんなに可愛らしいデザイン。
物凄く繊細な作業です。ほんと凄いや!
これからは自分の作ったものに、このタグをつけていこうと思います。
わあ…作る楽しみが増えましたよ〜。

そして昨日は沖縄から小包がきました。
「おばあ」が、泡盛や黒砂糖を送ってくれました。
泡盛も黒砂糖も、最近ではこっちでも手軽に買える様になったけど
やっぱり向こうから送ってもらえるのは、凄く嬉しいです。
泡盛の瓶を包んでいた新聞紙は「沖縄タイムス」。
向こうの地方紙でくるまれているのも嬉しい。
ちゃんと皺を伸ばして、新聞にも目を通しました。
沖縄はもう、春です。桜が咲いています。

こちらはまだまだ寒い冬が続いていますが、それでも少しずつ春が近づいてきているのを感じます。
この前近所を散歩していたら、タンポポの花が咲いているのを見つけました。
霜が溶けて、ぐっしょりと濡れた地面の上から少しだけ花を咲かせていました。
ああ春だなあ…って、嬉しくなりました。
ではでは今日はここまで。
皆さんも風邪には気をつけて、元気にお過ごし下さいね!





