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9月の晴れた日 2005.09.26

「おとーさーん」
と、呼んでみた。
あなたこの前、夢に出てきたんですよ
あなた絵を描いてました
少し前と比べると
作風が随分変わってしまったようです
でも、絵を描いてました
今度私の顔描いてください
「元気なんだねー」
とも、呼んでみた。
こっちも結構元気でやってるんですよ
歌うたったり
お酒のんだり
好きな人の前でおならしちゃったりね
でも、ちょっとだけ老けちゃいました
「またねー」
と言って、手を合わせてみた。
彼岸の季節になると
美味い団子が食えると思っていたのは去年の頃まで
今年は
向こう岸へ渡って行ったあなたを想い
供えたものと同じ団子を食べます
団子はとても甘い味がしました。
月も楽しかろう 2005.09.19

「良かったら5階においで。月がきれいだよ」
自分の住んでいるところより2階上の方からお誘いが
はいはいわかりましたと伺うと
建物の影からひょっこり顔を覗かせたお月さん
「うわあ、きれいだなあ」とありきたりな言葉が思わず口にでる。
月も楽しかろう、こんなに愛でられて
お月さんを見ながら焼酎を飲む
韓国の鏡月。
月にちなんで選んだ酒なのかは分からないけれど
すっきりとした飲み心地が良い。
鍋の中にはぐつぐつと煮えたおでん
卓上コンロで焼くたこ焼き
つなげた机の周りに近所の呑み助どもが集まり、
月を肴に騒いでいる。
月も楽しかろう、こんなに愛でられて
夜中になると月は真上に上がり
私達の顔を蒼白く照らす
部屋からはエヴァンスのピアノの音が流れる
月も楽しかろう、こんなに愛でられて
後書き…中秋の名月、皆さんの所からはどんなふうに見えました?
旅日記 その2 2005.09.17

古い街並みをじっくり時間をかけて、母さんと歩いた

こんな店も覗いた

帰り道、少し疲れが出て猛烈に眠くなった。
母さんは「ゆっくり休みやぁ」と言ってかき氷をご馳走してくれた。
この夏最後のかき氷は、とても美味しかった。
旅日記 その1 2005.09.16

人目を盗むようにして線路をまたぐ
一度だけ立ち止まってシャッターを押す
ファインダー越しに見える小さな山が
ゆっくりしていけと言っている様に見える。

線路をまたぐと路地にはいる
少し歩いては建物が作る影の中に入る
今日は暑い
共同炊事場で上手い井戸水を飲む
「夏でも寒い」とこの土地の歌にあるように
冷たい水は体の中を一気にめぐる
ああ美味いと一息ついて周りを見ると
すぐ傍にある理容室のポールが目に付いた
ポールはくるくると回転するが店は無い
鋏をといだ主人と店はいずこに

数年前、ここでつげの櫛を買ったのを思い出す
ここの櫛で髪をとくと気持ちがいい
ブラシより、櫛が好き
洋菓子店 2005.09.09
角地の喫茶店 2005.09.07

狭い路地の角地に一軒、古い喫茶店がある。
角地だから車なんて止められない。
街の中だったらすぐにつぶれちゃう所なのに、
きっとむかーしからの常連さんのお陰でずっと続いているんだろうね。

夏になると、私はこの喫茶店でレモンスカッシュを頼む。
この店にはメニュー表が無い。
客は店に入るなり申し合わせたかのように「いつもの」と言う。
私はたまにしか行かないから、まだ「いつもの」とはとても言えないのに、
お店のマスターは「いつものでいいかね」と聞く。
そして私が必ず困った顔をすると、「あったかいもんが飲みたいんかね、それとも冷たいもんが飲みたいんかね」と聞く。
店に訪れるのが決まって夏だからかもしれないけれど、私はつい「冷たいのを」と答えてしまう。
すると、必ずこのレモンスカッシュが出てくるのだ。
喫茶店だからアイスコーヒーやアイスティーが出てくると思っていた私は、いつもここで驚かされる。
でも、一口飲むと、何でマスターがレモンスカッシュを出したがるのかその気持ちが分かってしまう。
ここのレモンスカッシュは他のよりとびきり酸味が効いているのだ。
「これにはシロップ入れてないから、自分で足して」とグラスの横にシロップも添えられる。
私はちょっとだけシロップを足して飲む。
すると、さっきまで物凄かった喉の渇きがピタリと治まるから不思議だ。
たぶん、今度この店を訪れるときは来年の夏だと思う。
自分の影が思いっきり短くなった昼下がりに、くらげのようにふらふらとさまよいながらこの店を目指すのだ。
そしてまた、マスターの言いなりになってとびきり酸っぱいレモンスカッシュを飲むことになるのだ。
蕎麦、喰いねえ! 2005.09.05

猿、ザル蕎麦喰う。もう馬鹿馬鹿しくて可愛くてタマラナイ。
長野県の宿場町で買うたもの。
どうも、カフェ番長改め、「麺番長」カオポンです。
違う、違う。
カフェ番長のカオポンです。
しかし私は、麺類がダイスキです。
好きなものをここで不等式で表してみますと…。
日本の麺 …きしめん>うどん>そば>素麺>冷麦
他国の麺 …パスタ>ビーフン>フォー>ラーメン
こんな感じです。
ちなみに、数日前に長野県でとある宿場町で蕎麦を喰いました。

美味かったです!
あっ、家で作る「ソーミンチャンプルー」も好きです。
ソーミンチャンプルーとは、焼きソーメンです。
カオポンが子供のときに過ごした沖縄の郷土料理です。
今度作ったら写真UPします。
美味しいよ〜
「純喫茶」 その3 2005.09.04

ずっとずっと家にいても何もする事が無いから、外をぶらつくことにした。
歩いて五分の所に、小さな小さな喫茶店がある。
仕事をしている時はなかなか行くことが出来ないから、今日は寄ってみようか。と、小さな扉をおしてみる。
扉をあけると、丁度客が出払ったばかりで店の中には誰もいなかった。
小さなカウンターの中には店主の姿もいない。
そういえば、店に入るときに屋根のほうから「ぱんぱん」と音がしたのを思い出す。
きっと二階で干した布団を叩いているのだろう。
適当に雑誌を手にすると、強すぎる冷房の風から避けるようにして、窓際の席に座る。
白いカーテンがかかった窓辺には、午後の陽射しがやわらかく照らされている。
一歩外に出れば溶けてしまいそうなほど強い日差しが照り付けているのに、この席に座ると逆に陽射しが恋しくなる。
天井から吊り下げられたテレビは、昼間の野球中継。丁度贔屓している選手がバッターボックスに立っていたが、あっけなく二塁ゴロで終わった。

店主はそれから暫くたってからやってきた。
私の顔を見るなり、「これはこれは」とすまなそうに頭をかいた。
「ホットを下さい」と頼むと、店主はカウンターの中へ入っていく。前に来た時より、少し足腰が弱くなったのか、そろりそろりと足をひきずる。それでも、背はきれいに伸びていた。

出された珈琲は相変わらず美味かった。
ここの珈琲は他よりも少しぬるい。店主が猫舌ということもあり、客に出す珈琲はほんの少しぬるくしている。
だからだろうか、「ふう」と冷ます事無くすぐに喉を通る珈琲の味は、驚くほどまろやかな味がする。
珈琲カップの影の色が少し秋の色を感じて、その場でシャッターを押す。
店主はそんな私の様子を、優しい眼差しで見つめていた。
飲み終えて帰るときに、私は店主に聞いた。
「ねえ、このお店はいつからあるの?」
「もう40年前になりますわ」
「40年、40年も!」
驚きに満ちた声で繰り返すと店主は「ふっ、ふっ」と笑った。
「この町で、一番古いんじゃないですかね」
「そうなんですか…。素敵なお店ですよね」
一番初めにこの店にきた時、店の奥にある皮ソファーがイームズのデザインのものだったことと、
使われている珈琲カップはオールドノリタケ。
当時使われていたものが、まだ現役で立派に機能しているのが嬉しくて、それ以来私はこの店のファンになった。
「でもね…」
釣り銭を私に渡すとき、店主は私にこう言った。もう、私も引退ですと。
じゃあ、気をつけてと扉を押してもらう。
外は焼け付くような西日が差し込んでいた。
喫茶店スケッチ その2 2005.09.03

喫茶店のミックスサンドイッチ。
卵は「焼いた」のと、「茹でた」のと、どっちが好きですか?
私はどっちも。子供のときは「焼いた」のが駄目だった。
今は焼いたほうが美味しいと思うときもある。

たまに食べたくなるホットケーキ。
シロップいっぱい、バターもたっぷり。
ああ、食べたいなあ。
喫茶店すけっち 2005.09.02

喫茶店のマッチを集めているんだけど、最近はなかなか無いね。
「マッチありますか?」と聞くと100円ライターが出てきちゃう。
でも、今日行った所には凄く雰囲気の良いマッチが籠の中にいっぱいあって
思わず「煙草吸わないんですけど、マッチ下さい」って言っちゃった。
そしたら「どーぞどーぞ、一個でも二個でも」って、ニコニコしながらマスターが言ってくれた。
こういう喫茶店がダイスキなんだ。

よく行く店。
店のテントは日に焼けている。
「純喫茶 」その2 2005.09.02
「純喫茶」 2005.09.01

喫茶店に何故「純喫茶」と言う言葉があるのか、カオポンには分かりません。
でも、「純」と看板を掲げる店はどれも、「純」な匂いがするのです。
マスターは寡黙で、コーヒーは美味い。
静かな時間がゆったりと流れている。
カオポンはそんな喫茶店がダイスキです。
この一枚は、そんな純喫茶の窓から外を写したもの。
雨に濡れる景色が薄茶色の窓枠から眺めると
何とも雰囲気が良いのです。
雨に濡れる柳を見ながら、カフェモカを飲んで帰りました。
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