| Home |
焼きうどん 2006.12.22
日曜日の昼下がり、いっぱいに溜め込んだ洗濯物をようやく干し終えた後、一人外へ出る。
ジーンズにくしゃくしゃのシャツ、そしてお気に入りのカーディガン。髪を後ろひとつに束ねて、口紅をサッと塗って、冬なのに素足にスニーカー履いておでかけおでかけ。
歩いて5分の所で、お昼ごはん。

ラーメンと、うどんと、焼きそばと焼きうどんと、おでんが美味しい小さな店。
カウンター席の椅子はボロボロ。穴が空いたビニールの生地の上に同じ色のビニールテープでごまかしてる。
テーブル席の真ん中に座ると、私は大きな声で「焼きうどん!」と注文。そしておもむろに傍に放ってあった雑誌をとってパラパラとページを捲る。頭の上には小さな古ぼけたテレビ。丁度「のど自慢」をやっている。さっきから鐘は3つしか聞こえない。
「ねえちゃん」
カウンターの向こうから、お婆ちゃんの声が。
「焼きうどんを待っとる間に、おでんでもどうだね」
うん、いいよ、おでん。卵と豆腐と、あっ、厚揚げじゃなくて木綿豆腐ね、それから……。
たっぷりと味噌のかかったおでんを「はふはふ」しながら食べる。豆腐が結構いける。
肘を突きながらおでんを片手に漫画を読む。漫画のほうは全然話が分らない。

暫くすると、焼きうどんが「あいよ」と運ばれてきた。
麺より具が多い焼きうどん。今回も古臭い皿に盛られてる。
一口目はうどんよりも大量の人参が口の中にいっぱいになる。
二口目はピーマン、三口目はまた人参。肉はひき肉。ボロボロしてる。

「あのさあ、ばあちゃん」
やっと四口目にうどんを食べたあと、お店の婆ちゃんに話しかける。
「毎回思うけど、ほんと具が多いね」
「野菜、ようけえ(いっぱい)食べてもらわな、いかんでねえ」
そうだそうだと、隣にいた爺さんも調理の手を止めて肯いてる。
「いや、ほんと美味しいよ」
ほんと。ここの焼きうどんを食べると、何だかホッとする。
野菜の味がいっぱいするからかなあ。

(後書き)…皆さんコニチワ。お久しぶりです。
えーと、ここ数日胃腸風邪で随分病んでおりましたが、何とか治って来ました。正月までにしっかりと治して、美味しいものを食べたいものです。皆さんもお体を大切になさって下さいね。
ちなみに、おでん。
名古屋は八丁味噌をかける所が多いようです。最近は静岡のおでんが流行ってますよね。皆さんの所はどんなおでんを食べてますか?
カオポンは、関東煮に近い感じかな。大根や卵、コンニャクなどの定番の他に、ジャガイモやゲソが入ってるとちょっと嬉しいです。
ジーンズにくしゃくしゃのシャツ、そしてお気に入りのカーディガン。髪を後ろひとつに束ねて、口紅をサッと塗って、冬なのに素足にスニーカー履いておでかけおでかけ。
歩いて5分の所で、お昼ごはん。

ラーメンと、うどんと、焼きそばと焼きうどんと、おでんが美味しい小さな店。
カウンター席の椅子はボロボロ。穴が空いたビニールの生地の上に同じ色のビニールテープでごまかしてる。
テーブル席の真ん中に座ると、私は大きな声で「焼きうどん!」と注文。そしておもむろに傍に放ってあった雑誌をとってパラパラとページを捲る。頭の上には小さな古ぼけたテレビ。丁度「のど自慢」をやっている。さっきから鐘は3つしか聞こえない。
「ねえちゃん」
カウンターの向こうから、お婆ちゃんの声が。
「焼きうどんを待っとる間に、おでんでもどうだね」
うん、いいよ、おでん。卵と豆腐と、あっ、厚揚げじゃなくて木綿豆腐ね、それから……。
たっぷりと味噌のかかったおでんを「はふはふ」しながら食べる。豆腐が結構いける。
肘を突きながらおでんを片手に漫画を読む。漫画のほうは全然話が分らない。

暫くすると、焼きうどんが「あいよ」と運ばれてきた。
麺より具が多い焼きうどん。今回も古臭い皿に盛られてる。
一口目はうどんよりも大量の人参が口の中にいっぱいになる。
二口目はピーマン、三口目はまた人参。肉はひき肉。ボロボロしてる。

「あのさあ、ばあちゃん」
やっと四口目にうどんを食べたあと、お店の婆ちゃんに話しかける。
「毎回思うけど、ほんと具が多いね」
「野菜、ようけえ(いっぱい)食べてもらわな、いかんでねえ」
そうだそうだと、隣にいた爺さんも調理の手を止めて肯いてる。
「いや、ほんと美味しいよ」
ほんと。ここの焼きうどんを食べると、何だかホッとする。
野菜の味がいっぱいするからかなあ。

(後書き)…皆さんコニチワ。お久しぶりです。
えーと、ここ数日胃腸風邪で随分病んでおりましたが、何とか治って来ました。正月までにしっかりと治して、美味しいものを食べたいものです。皆さんもお体を大切になさって下さいね。
ちなみに、おでん。
名古屋は八丁味噌をかける所が多いようです。最近は静岡のおでんが流行ってますよね。皆さんの所はどんなおでんを食べてますか?
カオポンは、関東煮に近い感じかな。大根や卵、コンニャクなどの定番の他に、ジャガイモやゲソが入ってるとちょっと嬉しいです。
かに喰ってGO! 2006.12.07
かにです
かにです
どこからみてもかにです

タグです
タグです
わたくし越前の海出身なの
他所のかにとは違いますのよ
と、ちょっと威張って見えるかにの腕

越前の海は、今日は穏やか
でも、とても寒い。

今日荷揚げされたばかりのかにを店の前で湯がく。

ほかほかの湯気に包まれて
びっしりと実のつまった蟹肉を

「いただきまーーす!!」
ああ、至福の一時!!
かにです
どこからみてもかにです

タグです
タグです
わたくし越前の海出身なの
他所のかにとは違いますのよ
と、ちょっと威張って見えるかにの腕

越前の海は、今日は穏やか
でも、とても寒い。

今日荷揚げされたばかりのかにを店の前で湯がく。

ほかほかの湯気に包まれて
びっしりと実のつまった蟹肉を

「いただきまーーす!!」
ああ、至福の一時!!
ひとりで町遊び その1 2006.12.01
久しぶりに休みがとれたので、今日は朝から町へ出かけました。
まずは銀行へ行って家賃を振り込み、カメラ屋へ行って仕事で撮影したフィルムネガを出しに。
今日が月末だからなのか、それとも明日から師走だからなのか、とにかくどこも混んでいます。用事をすませたら、もう昼近く。
思いつきで大須へ行ってみました。
天気予報のとおり、今日は昼になっても寒さが厳しいです。

大須は名古屋の街の中心部にありながら、いつ行っても昭和の風情を感じさせる町。
このおもちゃ屋さんで、時々コマや和凧を買います。
いつ見ても、看板の絵に見入ってしまう。どのキャラも微妙に似ていないのが良いな。

こちらは焼きそばとお好み焼き屋。
何ともシュールな雰囲気の店。でも、ここの焼きそばは美味しい。
店の中を覗いたら、おばあちゃんが二人、オロナミンCを飲んでいました。

大須には古いお寺さんが幾つもあります。ちなみにここは「大須観音」。
参拝客より鳩の数が多い。
玉砂利の歩道に群がる鳩をよけるように歩いてたら、
何度も鳩が近寄ってくる。
どうやら餌をくれるものだと思っているようで、終いには頭の上に鳩が乗っかかった!
「ぎゃっ!」と悲鳴をあげたら、今度は他の鳩が二羽、両肩に陣取る。
日が射しこむ砂利道に、鳩を頭の上に乗せた自分の影が映って思わず忍び笑い。

狭い路地裏には古着屋が軒を連ねてます。
薄汚れた窓ガラスごしにサイケな柄。
この店は学生の頃から通っていた雑貨屋。フランス製のアンティークボタンに、ほうろうのポット。昭和40年代の頃に流行ったミニ丈のワンピースにレースのカーディガン、ビーズの鞄。
全部、「がらくた」なのだけど、私にとっては全て宝物。

お腹がすいたので、「ばば天」で天ぷら定食を。
ここの海老天はとても小振りだけど、すこぶる美味い。
残念ながら、店はお昼のみ。ここで夜御飯も食べてみたいのになあ。
食事の後も2時間余り、町の中を散策。
大須演芸場の前を通ったら、ぎゅいーーんとエレキギターの音に混じって「おう、おおう!」と歌舞伎な声でかけあうのが聞こえてきました。
何かと思って演芸場の入り口へ入ったら明日からの公演に向けて稽古をしているとの事。
「ロック歌舞伎」をやるんだってさ。どんな感じなのかねえ。
帰る前に「松屋コーヒー本店」へ。
ここで豆を250グラムほど挽いてもらいました。
店内をぐるぐると見ていると、店の奥に小さなキッチンとダイニングテーブルがあるのを見つけた。テーブルの上には「コーヒーの淹れ方や質問がありましたらお気軽にお尋ね下さい」と。
キッチンの中にいた初老の男性に声をかけてみました。
「美味しいコーヒーの淹れ方を知りたくて」と言うと、彼は「どうぞどうぞ」とキッチンの中へ招いてくれました。
そして何と今から「実演」してくれるとのこと!
おおーー、プロのお手前を拝見できるなんて、こんな機会滅多にありません。
何だかわくわくしてきました。
(この話の続きは「ひとりで町遊び その2」から。)
まずは銀行へ行って家賃を振り込み、カメラ屋へ行って仕事で撮影したフィルムネガを出しに。
今日が月末だからなのか、それとも明日から師走だからなのか、とにかくどこも混んでいます。用事をすませたら、もう昼近く。
思いつきで大須へ行ってみました。
天気予報のとおり、今日は昼になっても寒さが厳しいです。

大須は名古屋の街の中心部にありながら、いつ行っても昭和の風情を感じさせる町。
このおもちゃ屋さんで、時々コマや和凧を買います。
いつ見ても、看板の絵に見入ってしまう。どのキャラも微妙に似ていないのが良いな。

こちらは焼きそばとお好み焼き屋。
何ともシュールな雰囲気の店。でも、ここの焼きそばは美味しい。
店の中を覗いたら、おばあちゃんが二人、オロナミンCを飲んでいました。

大須には古いお寺さんが幾つもあります。ちなみにここは「大須観音」。
参拝客より鳩の数が多い。
玉砂利の歩道に群がる鳩をよけるように歩いてたら、
何度も鳩が近寄ってくる。
どうやら餌をくれるものだと思っているようで、終いには頭の上に鳩が乗っかかった!
「ぎゃっ!」と悲鳴をあげたら、今度は他の鳩が二羽、両肩に陣取る。
日が射しこむ砂利道に、鳩を頭の上に乗せた自分の影が映って思わず忍び笑い。

狭い路地裏には古着屋が軒を連ねてます。
薄汚れた窓ガラスごしにサイケな柄。
この店は学生の頃から通っていた雑貨屋。フランス製のアンティークボタンに、ほうろうのポット。昭和40年代の頃に流行ったミニ丈のワンピースにレースのカーディガン、ビーズの鞄。
全部、「がらくた」なのだけど、私にとっては全て宝物。

お腹がすいたので、「ばば天」で天ぷら定食を。
ここの海老天はとても小振りだけど、すこぶる美味い。
残念ながら、店はお昼のみ。ここで夜御飯も食べてみたいのになあ。
食事の後も2時間余り、町の中を散策。
大須演芸場の前を通ったら、ぎゅいーーんとエレキギターの音に混じって「おう、おおう!」と歌舞伎な声でかけあうのが聞こえてきました。
何かと思って演芸場の入り口へ入ったら明日からの公演に向けて稽古をしているとの事。
「ロック歌舞伎」をやるんだってさ。どんな感じなのかねえ。
帰る前に「松屋コーヒー本店」へ。
ここで豆を250グラムほど挽いてもらいました。
店内をぐるぐると見ていると、店の奥に小さなキッチンとダイニングテーブルがあるのを見つけた。テーブルの上には「コーヒーの淹れ方や質問がありましたらお気軽にお尋ね下さい」と。
キッチンの中にいた初老の男性に声をかけてみました。
「美味しいコーヒーの淹れ方を知りたくて」と言うと、彼は「どうぞどうぞ」とキッチンの中へ招いてくれました。
そして何と今から「実演」してくれるとのこと!
おおーー、プロのお手前を拝見できるなんて、こんな機会滅多にありません。
何だかわくわくしてきました。
(この話の続きは「ひとりで町遊び その2」から。)
ひとりで町遊び 2 2006.12.01

「ええー、ではまずはじめに。
美味しいコーヒーを飲みたい、美味しいコーヒーを淹れたい。そう思う気持がとても大切です。どんなに忙しい時でも、この気持ちを忘れない。この部分は茶道に通じるものがありますな」
「茶道!」
「そう。しいていえば、珈琲道と」
「珈琲道!」
「はい、珈琲道。ちなみに貴女は、一杯の珈琲を淹れるのにどれぐらいの時間を費やしてますかね」
「えっと…カリタ式のペーパーに粉を入れて、そこに湯を注いで…時間は計ったことないのでわかんないですけど、結構早く淹れちゃいます」
「そうですか、そうですか。いやぁ…それは実に勿体無い。珈琲豆はね、朱色の実、それも非常に堅い実の中に豆が生ります。この豆の中にふくまれている旨みを引き出すには、ぬるめの温度でじっくりとゆったりと淹れてあげないといけないんですな」
「ぬるめの温度?」
「そう。貴女は日本茶を、それも煎茶や玉露を入れるとき、水の温度はどうしてます?ぬるいでしょ?それもゆっくりと」
「ええ」
「そう、珈琲も同じ。高温でいきなりジュジュジューと湯を注いだら、旨みよりも苦味が先に出るんですな」
「へえーーー」
「ささ、湯が少し湧いてきましたね。ここで火をとめて、今から珈琲の粉をペーパーの中にいれてと」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんなやりとりからはじまった「珈琲講座」。
講師を務められた彼の胸元には「ブレンダー」という肩書きのついたネームプレートがついてました。
店の中には豆を測り売る人、奥の喫茶店で珈琲を淹れる人、ウェイターの人など沢山の人が働いていますが、どうやら彼がこの店一番の重鎮の様です。
たった一人の聴講生を前に、彼はとてもいきいきとした表情で、そして熱い口調で美味しい珈琲の淹れ方を教えてくれました。
実演の様子を何度か写真に納めようとしたのですが、シャッターを切る間もないほど、次から次へと話が進んでいきます。
途中、彼の手ほどきを受けながら、私もコーヒーを淹れてみました。
出来上がったコーヒーを、向かいって一緒に頂いた時の味は格別に美味しかったです。
「また分らないことがあったら、いつでも来なさい」
店を出るときに彼はそう言って見送ってくれました。

お店を出たら、外は日が暮れてました。
のんびり散歩して、美味しいものを食べて、素敵な出会いがあって。
帰りの車の中で、好きなジャズナンバーをずっとずっとスキャットしてました。
家に戻ると、家人に早速今日のできごとを報告。
「あのねー、今日ねー、コーヒー豆屋さんで美味しいコーヒーの淹れ方を教えてもらったの!
その人すっごい素敵な人で、蝶ネクタイがすっごくオシャレに決まっててね、それでね」
こどものようにはしゃぐ私に、家人はくすりと笑って「良かったね」と一言。
ほんと、私にとっては素敵な日だったのだから。
よーし、今度の日曜日にはとびきり美味しいコーヒーを淹れてみようっと!!
| Home |

