ナゴヤ帽子店
近所に小さな帽子屋さんがあります。
4畳半くらいの狭い店の中は出来上がったばかりの帽子がいっぱい
殿方のもあれば、ご婦人のもあります。御高齢な方用の、上品なお帽子もあれば園児用の帽子も。
帽子屋さんの、本当の名前は知りません。
帽子のタグを適当に読んで、私は「ナゴヤ帽子店」と読んでおります。
いつ行っても笑顔の素敵な老夫婦が、一つ一つ丁寧に帽子を作ります。
「今日はどなたのお帽子が必要で」
「主人のです。この前は皮のハンチング買ったんですけど、今日は麻かな」
「奥様、麻もよろしいですけど、こちらのスエードも如何です?」
「スエード?!」
「ええ。初秋にふさわしいですよ。ちなみに御主人さんの頭はどれくらい」
「56です。小さいんですよ」
「顔の形は?」
「面長です」
「じゃあ、なおさら似合う」
「あっ、私のも買おうかな。ちなみに、私、頭デカイんすよ」
「そうですか?どれ、図ってみましょうか。・・・・58.普通です。
ただ、後頭部がご立派で」
「そうなんです。たいして脳みそは詰まってないんですけど」
「あはは、じゃあ、こんなストローは如何です?スイス製のレースを使いまして」
「わお!スイス製!なんだかよくわからないけれど、ドキドキしますね!」
お帽子をいれるための専用のケースに入れてもらっている間、
他の帽子も沢山見せて頂きました。
素敵だなあ。このミシン。
物凄く年季入っているなあ。
ミシンの隣にはフォートナム&メイソンの茶缶が。
結構、洒落たお茶を嗜むのですね。
購入したスエードの帽子。
もちろん、ぴったりと、しっくりと頭に馴染みました。
この秋は、色んな帽子を被って楽しもうと思います。
ちなみに今日の晩御飯。
久しぶりに二人で食事。
まんぞく、まんぞく。
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| 平凡だけど幸せな日 | 22:38 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑