カフェ番長

カフェ番長「カオポン」の、珈琲と喫茶店日記。 時には鞄を作ったり、ジャズを歌ったり。 手作りの暮らしを楽しんでます。

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角地の喫茶店




狭い路地の角地に一軒、古い喫茶店がある。

角地だから車なんて止められない。

街の中だったらすぐにつぶれちゃう所なのに、

きっとむかーしからの常連さんのお陰でずっと続いているんだろうね。


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夏になると、私はこの喫茶店でレモンスカッシュを頼む。

この店にはメニュー表が無い。

客は店に入るなり申し合わせたかのように「いつもの」と言う。

私はたまにしか行かないから、まだ「いつもの」とはとても言えないのに、
お店のマスターは「いつものでいいかね」と聞く。

そして私が必ず困った顔をすると、「あったかいもんが飲みたいんかね、それとも冷たいもんが飲みたいんかね」と聞く。

店に訪れるのが決まって夏だからかもしれないけれど、私はつい「冷たいのを」と答えてしまう。
すると、必ずこのレモンスカッシュが出てくるのだ。

喫茶店だからアイスコーヒーやアイスティーが出てくると思っていた私は、いつもここで驚かされる。
でも、一口飲むと、何でマスターがレモンスカッシュを出したがるのかその気持ちが分かってしまう。
ここのレモンスカッシュは他のよりとびきり酸味が効いているのだ。
「これにはシロップ入れてないから、自分で足して」とグラスの横にシロップも添えられる。
私はちょっとだけシロップを足して飲む。
すると、さっきまで物凄かった喉の渇きがピタリと治まるから不思議だ。

たぶん、今度この店を訪れるときは来年の夏だと思う。
自分の影が思いっきり短くなった昼下がりに、くらげのようにふらふらとさまよいながらこの店を目指すのだ。

そしてまた、マスターの言いなりになってとびきり酸っぱいレモンスカッシュを飲むことになるのだ。
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| 今日の喫茶店 | 23:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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